WordPress Illustrator/Acrobat 連携

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WordPressをやっていて参考になるサイトや資料を保存してますよね。「Webアーカイブ」や、「PDFとして書き出す」で保存している事と思います。

1年もやっていると大分溜まってしまいます。資料も必要なところだけ抜き出せば半分ぐらいになってしまいます。PDFだと圧縮出来るので大量の資料も容量を抑える事が出来ます。

そこで今回はIllustratorとAcrobatを連携して、自分にとって必要な部分だけの資料作りに挑戦してみませんか。
必要なのは、IllustratorとAcrobatです。画像のリサイズにPhotoshopなどあれば完璧ですが、他の画像処理ソフトでも大丈夫です。Macですと「プレビュー」でも出来ます。

環境設定から単位をmm/級に変更しておきます。

これから作業するのに普段の日本語操作に分かりやすく便利だと思います。

先ず、基本となる「雛形」を制作します。

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①IllustratorでA4サイズを「ファイル」→新規→新規ドキュメントで開きます。
 長方形ツールで先ずⒶ幅94.5mm、高さ268mmの枠を作ります。塗り無し・線幅2mm位が良いでしょう。線が引き終わったら選択したまま左の作業ツールから一番上の選択ツールをダブルクイックします。移動の設定が現れたら水平方向100mm/垂直方向0mm・移動距離100mmを設定してコピーを選びます。

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Ⓐ幅94.5mm、高さ268mmの枠が2つ並んで作成できました。
 一度この二つの枠をグループ化して置きます。グループ化してないと、これからの位置決めが面倒だからです。枠下にノンブルを1で打ち込んで「段落」で中央にします。Ⓐの枠とノンブルを全て選択し、A4枠上段までドラッグして置きます。
 次にⒷA4サイズなので外枠を長方形ツールで選択(210×297mm)します。塗りは無しがいいでしょう。線幅は適当で大丈夫です。
②今製作したⒶ枠とⒷ枠を、ノンブルと合わせて全て選択して、右側「パスファインダー」→「オブジェクトの整列」で中央に寄せます。枠がずれたと思いますが、全て選択したままA4枠はA4サイズ枠まで戻して置きます。
③全て選択した状態で、作業ツールから一番上の選択ツールをダブルクイックします。移動の設定が現れたら水平方向0mm/垂直方向9mm・移動距離9mmを設定してOKを選びます。
④雛形の体裁は出来ました。がここからテキスト、画像の挿入するための作業です。
 Ⓑで作ったA4枠は位置合わせに使ったので、ここで消去します。
⑤製作したⒶ枠を「オブジェクト」→「グループ解除」で解除します。
 1の枠を選択、左の作業ツールから一番上の選択ツールをダブルクイックします。移動の設定が現れたら水平方向0mm/垂直方向0mm・移動距離0mmを設定してコピーを選びます。同じ場所に2つの枠が重なっています。2の枠も同様にコピーします。
1の枠を選択「表示」→「ガイド」→「ガイドを作成」すると薄青のガイドが現れます。これは移動できません。2枠も同様「ガイドを作成」します。
次に1の枠を選択、作業ツールからテキストツールを選び、左上角に持っていくと「アンカー」と赤文字が現れるのでクイックします。初期のテキストが配置されます。

右側ツールボックス「文字」で書体、サイズ、行間が指定出来ます。
ここでは環境設定から「平成角ゴシック」「14Q」「行間5.25」に指定しています。
何故Qなのか、1Qが0.25mmなので、20Qは4で割ると5mmの大きさのフォントサイズになると言う事で、文字のサイズが分かりやすいからです。14Qですと4で割って3.5mmのサイズになりますので便利です。行間は半角(文字のプラス半分)が基本です。
文字サイズ「Q」と「ポイント」の切り替えは、Illustrator→環境設定→単位から。私の場合、一般「ミリ」・線「ミリ」・文字「級」です。

話が逸れましたが、2の枠も同じ手順です。初期のテキストが配置されたらドラッグして消去して構いません。
テキストボックスは固定されていません。移動してしまった場合、元の位置にドラッグして戻して下さい。もし消去してしまった場合はすぐ「編集」→取り消して下さい。

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オーバーフロー、便利だけど使ってみますか?

上の画像はオーバーフロー(テキストボックス内に入りきらない文字が別のテキストボックスに流し込まれる)です。ページレイアウトなどで使用するのですが、画像を直接挿入したりテキストを編集するには必要無いかも知れません。
枠内に画像を挿入する場合、枠の設定幅94.5mmにリサイズすればピッタリ収まります。
⑥雛形なので何も制作しないで、ファイル→保存→名前を(お好きな名前)「雛形_01」で保存します。ファイル形式はAdobe PDFです。Adobe PDFにしても後でIllustrator(Illustratorアイコンにドラッグ)で開く事が出来ます。
「保存」を押すと「Illustratorの編集機能を保持」のオプションがあります。「Illustratorの編集機能を保持」のチェックは外さないで下さい。雛形なので編集しなけれなりませんから。「PDFを保存」で出来上がりです。一旦終了します。
⑦保存してある「雛形_01」を(Illustratorアイコンにドラッグ)で開きます。題名は枠外にでもテキストツールで打ち込みフォント・W・サイズを決めて枠内にドラッグすると良いでしょう。テキスト、画像を配置して行きます。
閲覧したWEBサイトなどから必要な部分をコピー&ペースト、画像は右クイック「イメージをダウンロードに保存」画像はリサイズします。ここでは94.5mmです。
Illustratorなので図形、注釈テキストなど枠外に製作してドラッグ移動します。
参考となったサイトURLは最後のページに記録して置くと後日訪れる事が出来ます。
画像は「ダウンロード」フォルダからドラッグ出来ます。バウンディングボックスでもリサイズ出来ます。
左の枠にテキスト、右の枠に画像。
上から1枠、そして2枠に流すのもスペースが無駄にならず効率良いでしょう。

「別名で保存」の際「Illustratorの編集機能を保持」のチェックを外す。

出来上がったら今度は「別名で保存」します。「雛形_01」なので「雛形」の部分を任意に変えて「保存」を押すと「Illustratorの編集機能を保持」のオプションになります。今度は「Illustratorの編集機能を保持」のチェックを外します。「Illustratorの編集機能を保持」を選ぶと後で編集出来るのですが、容量が画像の多少にも依りますが、大きくなります。編集の必要がなければチェックは外して下さい。その分容量が減ります。また、チェックを外していたからと言って部分的には追加編集は出来ます。オプションに「配置した画像を含む」が出た場合チェックを入れて下さい。「PDFを保存」で任意の場所に保存します。2枚目からは「●●_01」を_02にノンブルも2にして続行します。「雛形_01」はそのまま次回の為に保存して置きます。

Acrobatで結合

⑧これでAcrobatで閲覧出来るようになりました。複数ページができた場合、Acrobatのツール→ページを整理→挿入→ファイルから→ファイル選択で挿入していく事ができます。保存します。
⑨一旦終了して結合されたファイルを開きます。一冊のファイルになっています。Acrobat→ファイル→その他の形式で保存→サイズが縮小されたPDFを選択すると最大で10分の1位まで圧縮されたファイルになります。配置したテキスト画像・画像など若干解像度が下がりますが、自分だけの資料で許容範囲であれば、このやり方が容量節約になります。出来上がりはこんな風です。

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文章で説明すると永く難しそうですが、実際1度やってみると案外簡単です。

A4全面を制作する場合、幅194mm、高さ268mmの枠で制作すれば全面が好きにアレンジ出来ます。PDFで表示される場合左右のアキは8mm位を調整しています。次はアレンジして好みの雛形を作成して置くと役に立ちます。

Adobe IllustratorとAcrobatをお持ちでない方は、デジハリONLINE Adobeマスター講座は如何でしょう。正規版ですと72,336円ですが、オンラインスクールですと39,980円。32,356円も安く手に入ります。勿論Photoshopも含まれています。
動画編集アプリなど20余のアプリが、講座付きで手に入ります。


AdobeCC 7日の体験版もあります。試してみてから検討するのも良いでしょう。

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投稿記事「Adobeマスター講座」でも紹介していますが、Adobe CCはサブスクリプション型なので更新の注意点なども記載しています。お立ち寄り下さい。

おわりに

お疲れ様でした。WordPressやって行く中でお役に立ちますでしょうか。
永続保存の書類にするにはもってこいです。使い方を工夫してご活用下さい。
それでは次回、ご来訪お待ちしています。

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