「結婚そして家族」

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こんな経験はありませんか?。夜行列車で車窓に映る田園風景の中をポツリポツリと灯りが見えてきます。ご主人を待ちながら夕飯の支度でしょうか、隣の部屋では子供達のはしゃぐ声も聞こえて来そうです。窓の灯りも暖かく感じられます。

好きな人が出来て、そろそろ結婚したいな。一人暮らしは寂しいものですよね。誰も居ない部屋に暖かい灯りが点っていたら、どんなに幸せを感じるでしょう。社会では独身だと肩身の狭いものです。世帯を持って社会に信用も生まれて来ます。結婚だけが人生ではありませんが、結婚して家族のために働くのも張り合いのあるものです。

家族団欒

結婚して家庭が出来、子供が生まれて家族が出来ました。充実した生活を支えるのはパパとママの頑張りです。独り身の時は自分だけのことを考えていれば良かったのですが、優先すべきものが家族になりました。家族は運命共同体です。子供の笑顔は親の喜びです。両親の笑顔は子供の喜びです。子供の成長は両親の希望です。また一人と子供が増えていくのは両親の夢が増えていくことでもあります。ご主人の責任も共に重くなって来ます。奥様も子育てで自分の身の回りも構って居られなくなります。幼稚園・小中学校では塾の代金ぐらいですが、高校・大学と進学する毎に大きな負担になって来ます。昨今年収は減り続けています。家族が増えると次に家が欲しくなるのですが、家族全員を巻き込んだ大きな買い物になります。家計費・年収・サラリーマンであれば定年までの年数。その間での不慮の支出。なかなか余裕などできませんよね。家賃を払う分、貯金したと思えば住宅ローンは払えそうです。家賃はずっと払っても帰って来ませんが、持ち家なら資産です。火災保険や生命保険、固定資産税、何とかなりそうです。贅沢しなければ・・・。きっと今家を買おうかなと悩んでいる方はそう思っているでしょう。

安住の家

安易にアドバイスなど出来ませんが、そう思っている方は既に余裕のある方なのです。住宅ローン35年組んだとしても、きっと答えをお持ちなのだと思います。ただ、誰かが背中を押してくれなければ不安なのです。当たり前です。誰しもみんなそうだと思います。

今、執筆しながら当たり前のことを当たり前に執筆することの難しさを、感じています。何故なら誰もそれを知っているし、不思議に思う人は居ないからです。普通に生活し、普通に老いて子供たちに引き継いで行く。紆余曲折しながらも多くの人達がそうやって時代を繋いで行きます。ここに予期せぬ出来事を書き込むことは、自分も含めて人生を否定することになるのかも知れません。訪れるかどうかも分からない出来事を、今心配していたら先には進めません。今、幸せならばそれを大切に守っていく生き方が本当でしょう。家を買うと言うことはそうした心配を乗り越えていくと言うことです。

家を購入する準備

家は資産です。手持ち金はあるに越したことはありませんが、印紙とか登録などの諸経費で100万円は掛かります。不動産屋さんの力量にもよりますが、建売か注文住宅かも銀行融資も不動産屋さんに相談することになると思います。経験豊富な不動産屋さんならかなり無理な条件でも相談に乗ってくれるでしょう。売れれば良いと言う不動産屋さんもいます。親身になって探してくれる不動産屋さんを探しましょう。と言っても知り合いでもいれば別ですが、個人で探すのは大変です。大手の不動産屋さんも安心でしょうが、私は住もうとする地域の小さな不動産屋さんをお勧めしたいと思います。なぜなら小回りが効くからです。私の場合手持ち資金が不安でしたが、銀行の預金残高証明書まで用意して頂きました。地域に根差している不動産屋さんは地元銀行の融資にも詳しいから条件によって探してくれます。銀行によっては自社の信用保証を義務づけるところもあります。信用保証協会にしても団体信用生命保険料にしても結構負担は大きいです。詳しくは不動産屋さんで自分にとって有利な説明を受けると良いでしょう。一生に一度かも知れない買い物ですので、複数見学したり相談して納得、安心できる不動産屋さんを得ることから始めましょう。

「団体信用生命保険」・「親子ローン」

契約時、子供が社会に出ていて収入があれば親子でローンを引き継ぐことも選択肢です。団体信用生命保険では契約者二人のどちらか一方が不慮で死亡の場合、債務は保険金で賄えるようになっています。サラリーマンで定年後も働かなければと不安な方にはありがたいですね。ただ保険料は割高です。が、ちょっと安心できます。

みんなが帰れる家、親から子へ、そして孫たちへ

家族の家、そこから家族の歴史が始まります。親にとっては安住の家です。子供たちにとっては何時でも安心して帰れる家です。自分の部屋の持てた子はその喜びは大きいでしょう。女の子なら尚更です。キッチンも賃貸と比べて広々です。お風呂だってゆったり入れます。家族団欒もお母さんは張り合いが出るでしょう。お父さんはその家族の笑顔を見るために、安いお弁当で我慢です。そのためには家族が一致して家を守らなくてはなりません。

子供が一人増え、二人増え、子供たちもそれぞれ社会に旅立つことになって行きます。社会の中で自立する子も出て来ます。親も歳を重ね定年を迎えます。そんな時よく働く子が家の中心となって、家を守っていかなければなりません。家族が増えることは働き手が増えると言う事です。それだけ家が家族が豊かになると言うことです。それを見ている幼い子は自分の役割を自然に覚えます。それぞれ子供にも思惑はあるでしょう、しかし家を守ると言う条件の中では皆が協力しなければならないでしょう。家の中で家族が自由に個々の集団生活の場になれば家族崩壊になってしまいます。言うまでもなく家を守ると言う事は諸々の経費が要る事です。固定資産税、火災保険、10年15年経てば修繕も必要です。水回りもこの頃交換になります。主人が現役で頑張っている間は誰も心配しないでしょうが、定年退職や体調不良、不慮の退職などあると計画に狂いが出て来ます。家族みんなで分担して相応の負担をしなければやがて家は失ってしまいます。

家族で守る絆

会社で働くと言うことは会社の「役」に立つと言うことです。家族とは家のために「役」立つと言うことです。家族のために頑張れない人がどうして「家族」を持つことが出来るでしょう。それも一人で、一から家族を守ることが出来るでしょうか。そして子供達に何を教えてやれるでしょう。

未来を予測することは難しいです。ここ10年以上国民の年収は減り続けています。物価と税金は収入に関係なく上がり続けます。当てにする年金もこれから一引き二引き減っていくでしょう。定年後の再就職も本当に難しいです。その為にも家族の絆は大切なのです。何時でも嬉しい時、困った時、安心して戻れる実家。それが両親であり兄弟達です。家を守るために両親が投資して来たものを、今度は子供達が代わって育てて行く、それが両親に対する感謝であり家族にそして自分自身のために必要な事だと思います。兄弟に子供が生まれ、一家が一族になっていきます。本家があり分家が増えていくことは家が豊かになっていくことです。こうなると社会の変動に親族で対応していけるでしょう。家族のあり方も生活様式も半世紀前とは変わって来ています。しかし呉々も帰る家が無いと言うような事にならない為に、家族で協力し合い豊かな未来の家を作って下さい。

誰しも分かっているようで文章として意義を知る機会もあまり無いと思い、執筆してみましたが、現役を引退した私自身のことでもあり、私の子供達、孫達に残して上げられる言葉でもあります。

おわりに

これから家庭を作っていく若い人たちの少しでもお役に立てば有り難いです。長々講読ありがとうございました。そして新しい家族の豊かな幸福を祈っております。

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