古いMacを現役で使う
会社の業務でパソコンを使っているのなら最新の OS やソフトウエアが必要ですが、趣味や副業で使っていると負担が大きく、不都合でなければもっと使い続けていたいですよね。心配ありませんよ。今回は10年前の愛着ある Mac を快適に使い続ける方法を参考までに。
Macは10年15年位は現役で働けるのですが、ここ数年OSも頻繁にアップグレードされソフトウエアもそれに伴ってアップグレードされています。
新しい機能は歓迎なのですが、・・・それに伴って起動すら出来ないと言ったソフトの症状も起こります。アップグレードは仕事以外で趣味で使っている人たちには大きな負担となります。仕事で使っているのなら利益になりますが、趣味では自己満足だけですからね。
制作会社も営利企業なので仕方ありませんが。
毎日起動させよう
最近も二人ほど相談に訪れています。1ヶ月に二、三回しか電源を入れない。年に数回しか使わないと言った方ほどトラブルに巻き込まれています。買ったままなので新品には近いでしょうが、中身は消費期限が切れています。頻繁に使わないので対処の仕方が分からないのです。忘れてしまったと言うこともありますが・・・。またパソコンに詳しいからとWindowsの使用者に見てもらったところ、設定を変えられてしまったと言う症状も多いです。長年 Windowsに親しんでいる方はWindowsに対応出来るでしょうが、なかなかMacまで詳しいと言う訳には業者の方でもいきません。OS もそうですがソフトウエアも長年使って症状に応じた処置が出来るようになるのです。
必要に応じて買い換えるのがベスト
新しく発売されているパソコンと最新のOS、OSの要件に適応したソフトウエアであれば心配はないのですが、それもいづれ消費期限が来ます。じゃあ後から買ったほうが良いかと言うと、今作業したいのですよね。
基本的にパソコンは最新のOS、最新のソフトウエア、そして5年使ったら買い換える(買取またはオークション等で換金する)と計画的に乗り換えていくのが理想的なのですが、個人ではそうも行きません。何故なら高い費用が掛かるからです。
そこで、ここでは古いパソコンと古いソフトウエアを使い続けていく方法をお教えしましょう。頻繁に使うソフトを例にしています。
Mac 2011、2012 発売
バージョン対応:Mac OS El Capitan [10.11.6]
Adobe CS6・office 2016 までが問題なく使えます。
Safari は問題なく使えますが、一部 Cookie(クッキー)機能が足りません。
手順としては、Safariで WEBサイトを開こうとすると、一部のサイトで「接続はプライベートではありません」の表示が出ます。「詳細を表示」から下部の「この WEBサイトを閲覧出来ます」をクリック「WEBサイトを閲覧」ユーザー名・パスワード」を入力、「設定をアップデート」で閲覧出来ます。
Mac OS El Capitan [10.11.6] 以降をインストールしている場合、ダウングレードして下さい。
最終バージョンは:MacOS Catalina [10.15.7]
Adobe CC・office 2021 が必要です。
ノートパソコンは付属品を軽量しよう
MacBook や MacBook air 等のノート PC を使っていて不便なのが、ACアタプタです。モバイル用には大きすぎます。また10年も使っていると劣化が激しいですよね。
そこで、最適な物を紹介したいと思います。純正のACアダプタよりも小さく持ち運びに適しています。私も MacBook air 2012 で使用しています。
anker 65W
Mac 2011 であれば、anker 65Wと MagSafe1 の組み合わせ
Mac 2012 であれば、anker 65Wと MagSafe2 の組み合わせ
MacBook Pro 2021 14、16インチであれば、Anker PowerPort III 2-Port 100Wと MagSafe3 の組み合わせ
MagSafe3 は使用する MacBook の入力W数に合ったC電源アダプタを選びましょう。anker 65W で大丈夫だと思いますが、140W の MacBook もありますので、純正のW数を見てそれ以上であれば使用可能です。これで外出先でも荷物にならずモバイル出来ますね。PD対応なので便利です。バッテリーは消耗品なので充電・放出はなるべく避けたいと思っている方は多いと思います。AC アタプタは接続して、内蔵バッテリーの放出を抑えましょう。
Adobe CS6はまだ現役です。
Mac OS El Capitan [10.11.6] で Adobe CS6 を使っている方、
MacOS 10.12 Sierraから Adobe CS6 が使えなくなりました。ターミナルを編集して使う方法もありますが、現在印刷会社でも Adobe CS6 での入稿は受け付けていますのでまだ少しの間は心配はないでしょう。が、いずれは分かりません。Mac OS El Capitan [10.11.6] なら Adobe CS6 を使えるので使い続けて下さい。Mac OS El Capitan [10.11.6] 以降のアップグレードは出来てもAdobe CC は購入しなければなりません。また、Adobe Acrobat DC は月極の有料です。買取には Adobe Acrobat pro が必要になります。 Adobe CS6 には含まれていたので残念ですが。
永続版 Adobe CS 6 まだまだ使える
「Adobe が Creative Suite 6 (CS6)」のサポートを2023年1月31日に終了するとのことでしたが延期され終了時期は未発表のままです。(執筆時点)
Adobe Creative Suite 6 Desi[…]
余談ですが、プラグインの関係で古いOSで Illustrator 8/9や、Photoshop6/7 を使い続けているデザイナーもまだ健在です。当時の Adobe 製品には便利なプラグインがサプライから出ていて大変重宝した物です。
Adobe CC導入、お勧めはこの方法
使用者の最も多い Microsoft_Office での更新の注意 例:office 2016
Excel、Word の更新がしつこい、サポート終了で起動できない。これは更新の通知がありアップグレードしたことによる設定の変更が原因と思われます。サポート終了後にアップグレードした後起こる症状です。新しいバージョンを購入して下さいと言う事です。
そこで原因となる Microsoft AutoUpdate の削除の方法です。
現在使用中の対応OSと Microsoft_Office のバージョンをまず確認して置きます。起動出来なくなっている場合、アンインストール・再インストールが必要です。Installer.pkg を保存してお持ちであれば簡単なのですが、新たに手に入れるのは無理なので、過去の Time Machine や Backup HD などから抽出します。起動出来るのであれば、アップグレードされてないので再インストールは不要です。
再インストールができたらHDの中にある「ライブラリ」フォルダを開き、Application Support の中にある Microsoft を開きます。その中にある、MAU2.0フォルダに「Microsoft Auto Update」があります。「ゴミ箱」にドラッグして、最終的に「ゴミ箱」を空にしたらOKです。
これで更新の通知が表示されません。これで使い続けることが出来ます。
また、AppCleaner をインストールして削除する方法もあります。
まず AppCleaner を起動しておきます。
次に Finder でドライブを表示しておいて、「ライブラリ」フォルダの中の、Application Support の中の Microsoft を開きます。その中にある、MAUフォルダに「Microsoft Auto Update」があります。
これを、AppCleaner にドラッグして、全部チェック入れてゴミ箱へ。最終的に「ゴミ箱」を空にしたらOKです。
新機能のアップグレードですが、バグなどの必要がなければ避けた方が無難です。
Mac を使い始めて40年になります。最初は MS-DOS でした。コマンドを打ち込み走らせると言う仕組みです。当時は Windows はありませんでした。残念ながら仕事に使えず長年眠ってしまい断捨離しました。マウスで操作できる Macintosh を知り印刷業で版下制作をしていたので、DTP なるものに興味を覚え導入しました。今では信じられませんがメモリが8MGとか16MG(ギガではなくてメガ)の時代です。自分でコツコツ増設して行くしかなかったですね。DTPにはPSプリンタ(PostScript=専門用語)が必要でしたが高くてなかなか買えず悩んだ事を覚えています。ドロープリンタ(現在も使われているレザープリンタ)でもいいのですが、文字の解像度(専門用語)やプロセスカラー(専門用語)が全然違うのです。現在も印刷現場ではPSプリンタを使用しています。一番困ったのは Adobe Illustrator などの知識がないことです。もちろん今のようにインターネットも普及してませんでした。都内には教室もありましたが授業料が高額でした。最新の技術の取得でしたからね。参考書も読み漁り夢中になって覚えました。
おわりに
MacBookってカッコいいでしょう。プロデザイナーが何故 Mac が多いかと言うと作業開始までのアクションが少なく、直感で操作できるので作業効率が速いのです。Mac と Adobe 製品で共に歩んだお話でした。Macファンが沢山増えると嬉しいです。
お役に立てたでしょうか。