USBメモリ寿命があるのって知っていますか。
皆さんデータの保存ってどうしてます。外付けのHDDを利用している。パソコンも大容量化が進んだので、内蔵HDDにそのままと言う人も居るでしょう。一番多いのがUSBメモリでは無いでしょうか?。USB3.0になり64GBのメモリもだいぶ安くはなって来ています。小回りが効いて持ち運びにも便利です。
しかし、USBメモリには寿命があります。
USBメモリには3種類の製品があります。
TLC=私たち一般の消費者向けとして販売されている製品です。書き込み可能回数500回~1,000回です。
MLC=次にTLCよりチョット高価なという製品ですが、書き込み可能回数約1万回の寿命のある製品です。
SLC=業務用として量販店では扱っていないと思いますが、寿命が最も長く約10万回の書き込み可能回数があります。
そんな事何処に書いてあるの。動作保証年数、USBメモリの種類、パッケージに記載されているのですが、きっと気にした事なかったと思います。
覚えておくと「エッそうなの」チョット博識気分ですよ。
どれも寿命を迎えると突然USBメモリにアクセス出来なくなります。
理論的には書き込み回数の上限で寿命を迎える筈ですが、使用環境や外因で「またか」という事が度々あります。突然USBメモリにアクセス出来なくなった場合、保存してあるデータは諦めるしかありません。
安価で便利なのですが、この様なリスクが常時潜んでいます。
外付けのHDDの寿命は3年程度
HDDは回転する円盤に磁気でデータをプラッタの両面または片面にデータが記録され読み書きする仕組みです。
外付けHDDの寿命はおよそ3年、駆動時間に換算すると約10,000時間程度とされています。HDDは要するに物理的なディスクを回転させてデータを読み書きする仕組みですので、使っているうちにディスクの表面がすり減り、最終的に完全に回転しなくなってしまいます。プラッタ方式も絶えずバックアップが必要でした。
SSDを使った自作HD
SSDは理論的には寿命が10年以上と言われます。これでバックアップの作業から幾らか解放されます。なので記録メディアとしては今一番安心できる製品です。ストレージの種類としてはフラッシュメモリ、USBメモリ、SDカードなどと同じです。
SSDのフォームファクタは、「1.8インチ」「2.5インチ」「mSATA」「M.2」の4種類です。これらはサイズの違いもありますが、採用されているインターフェースも異なります。ここでは安価な「2.5インチ」SSDとスリムで高速な「M.2」SSDに絞ってご紹介します。「Serial ATA」と「NVMe」タイプですが転送速度の相違があります。
まず現在私が所持しているお勧めの自作「M.2」SSD HDです。
見てお分かりできると思いますが、手の平にスッポリ入るサイズです。
内蔵しているSSDはそれぞれ500GBですが、PCの容量やバックアップ容量に合わせて用意すると良いでしょう。「M.2」用のSSDケースは多様な製品が各社より販売されています。2,000円から3,000円位で販売されています。失敗しない様に気をつける点は「SSDケース」も内蔵させる「M.2」SSDも「Serial ATA」タイプと、「NVMe」タイプがあるという事です。インターフェースの規格の違いですね。兼用は出来ません。
「SSDケース」=「Serial ATA」→「M.2 SSD+Serial ATAタイプ」
「SSDケース」=「NVMe(NVM Express)」→「M.2 SSD+NVMeタイプ」
「NVMe」の製品は「Serial ATA(シリアルサタ)」の製品に比べて若干高めです。これは転送スピードが「Serial ATA SSD」と比較して約2倍の速度で理論上動作します。
「Serial ATA」の最大データ転送速度が6Gbps、「NVMe」の最大データ転送速度が10Gbpsです。これからの標準になって行くと思われます。
この商品をお勧めする理由としては、先に紹介した手の平にスッポリ入るサイズとスケルトンなので基板も見えてお洒落です。色は四色あります。私も持ち運びして使用していますが、出先では「何、それ」と興味を引きつけます。目立ちますよ。デメリットとしては、こういったメディアに付き物の放熱の問題です。USBメモリもそうなのですが、この商品もかなり熱を持ちます。触れられないほど高熱ではありませんが、簡易的なヒートシンクがあれば安心です。参考価格:Amazon 実売価格2,436円
内蔵される「M.2 SSD+NVMe」ですが、信頼できるメーカーの物ならどれも安心でしょう。インターフェイス M.2 2280、フォームファクタ NVMe は良く確認して下さい。
上記の商品は現在私の使用している製品です。現在NVMeはデータ転送速度が最速です。参考価格:Amazon 実売価格6,999円
「Serial ATA」2.5インチSSDと言う選択
現在主流の「Serial ATA」の2.5インチケースであれば安価にSSDメディアが作成出来ます。USB3.0、5Gbps 高速データ転送となります。2.5インチケースは千円未満からあるので数個は欲しいです。2.5インチSSDもヤフオクなどでも中古が手に入ります。価格の状況に応じて交換できるのも便利ですし、「NVMeタイプ」と違ってケースもSSDも安価に手に入ります。幾つか目的別に活用すると良いでしょう。持ち運びしない外付け保存メディアとしては最適です。
お勧めできるバックアップは
複数少なくも3箇所のHDDに定期的にバックアップを取る。まあ昔から言われている方法ですが、これが結構面倒で忘れてしまいます。
ファイル同期ソフトでスケジュールを利用して完全自動化。バックアップ元とバックアップ先、バックアップ方式を設定して一週間に一度、月に一度。無料のバックアップソフトを利用しましょう。SSDであればデータが壊れるなんて10年先です。
SSDにも理論上の寿命があります。中古SSDでもUSBメモリの10倍位の耐久性はあるでしょう。SSDはUSBメモリーと同じように内蔵しているメモリーチップにデータの読み書きをしています。SSDは物理的な移動時間がなく読み書きできるため高速処理が可能です。
SSDに過度な期待も危険ですが、USBメモリや磁気ディスクは予告なく突然昇天してしまいます。
フリーソフトでSSDの寿命を診断する方法もあります。こうした事前の準備も安心の保険ですね。SSDの寿命が予測できるというソフト、Windows, Mac 色々ありますので今日は長くなるので割愛です。検索すればすぐ見出せます。
突然昇天、USBメモリでした。